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【株失敗談③】業界の分析不足での失敗 | ビーグリー編


今回は私が過去に投資を失敗した中でも思い入れが深いビーグリー編について話していきたい。

 

なぜ思い入れが深いかと言うとビーグリーへの投資は恥ずかしながら大きな自信があった。そのため当時の私としては大きく勝負に出たのだが惨敗した。(-15%の損失)

 

ビーグリーを購入したのは2017年11月、売却は2018年2月だ。それでは振り返っていこう。

 

すかいらーく編、そして象印編で失敗を重ねた私はもう失敗はしない。そう思っていた。まだすかいらーく、象印編を見ていない人はぜひ見てほしい。

 

www.yutaso.net

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 当時私はこの2つの売買から私は反省を活かし、順調に資産を積み上げていた。

 

その結果、完全に調子に乗っていた。「なんだ、株って簡単だ。すぐに億り人になれそうだな」そんな甘い考えをしている私に大きな落とし穴が待ち構えているとも知らずに・・・

 ビーグリーってどんな会社?

まずはビーグリーとはどのような会社なのか簡単に説明する。

 

設立は2013.11月そして上場は2017.3月とまだ最近上場したばかりの会社だ。

 

同社はスマホ向け電子コミックサイト「まんが王国」を運営している。漫画家や出版と直接契約をすることによって余計な仲介料が取られず利益率は業界の中では悪くない。

 

他のサイトとは違い少しニッチな漫画も掲載している。そこに独自性があるため、コアなユーザーはビーグリーを好み続けて使用する。だからこの先も安泰だろうと思っていた。

 

だが、現実はそう甘くはなかった。

 

ビーグリー購入理由

ビーグリーを購入したのは当時のIRを見て、割安だと思ったからだ。

 

スマホで見る漫画が流行していたのはもちろん知っていたし、その勢いはますます加速するだろうから購入を決意した。

 

ビーグリーIR発表

下の写真は2017年11月14日に発表されたビーグリーの決算短信の一部だ。これを見て私は購入することにした。

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ビーグリー2017年12月期第3四半期決算短信より

売上高前年同期比+13.2%!!
営業利益前年同期比+25.9%!!

 

両方とも実に悪くない数字だ。そして期初から発表されていた通期予想は以下の写真だ。

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ビーグリー2017年12月期第3四半期決算短信より

通期予想売上高  9,165百万円
通期予想営業利益  1,124百万円
通期予想1株益   113.69円

 良い。良いぞ。これは期待できそうだ。

 

1枚目の写真は第3四半期のものなので単純に計算しても十分に達成可能な数値であった。この成長率でありながら株価は比較的割安に放置されていた。

 

ビーグリー株価推移

以下の写真は2017年8月から3月までのビーグリー株価推移である。

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楽天証券-マーケットスピード-株価チャートより

赤字でIR発表と書かれているところが第3四半期の発表で私はこの翌日に購入した。

 

取得平均単価は1,750円。PERは15.3倍だ。ビーグリーの成長でこの価格は安い!!そう思ったのだ・・・

売却理由とタイミング

第3四半期で購入し、そのまま本決算発表まで保有していた私は大きく損をすることになる。

 

本決算発表日は2018年2月13日、売却日は2018年2月14日だ。

 

本決算と魔の来期予想

完全にやらかしてしまった。第3四半期を順調に迎えていたビーグリーはたしかに今期は問題なく推移していた。

 

しかし、来期予想が私を地獄へと突き落としたのだ。これがそのIRだ。

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ビーグリー2017年12月期本決算より

な、なんじゃこりゃ!!ヒデブッ

 

来期の第2四半期までで約70%の減益だと!?やばい。やばすぎる。

 

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通期では増益の予想を出しているがそんなの達成できるわけがない。下期偏重型の企業ではなく、顧客と大きな契約が約束されているような業種でもない。

 

それなのに第3四半期からでこれほど業績が改善されるわけがない。なんと言う曖昧な通期予想だ。通期でも大きく減益になるであろう事は当時の私でも容易に予想がついた。

 

いざ売却へ

やはり、株価は大きく下落した。通期予想が達成できないことぐらい投資初心者だった私にも分かったのだから当然だ。

 

結果として私は下の写真(1,480円ほど)で全て売却してしまった。

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楽天証券-マーケットスピード-株価チャートより

 来期予想を懸念すべき予兆

実は来期予想が悪くなるかもしれない予兆はあった。もちろん当時の私はそれを見逃していたから思いっきり食らうことになったのだが。

 

同業種への注目

その予兆とは同業他社の決算発表だ。ビーグリーは電子コミックを主力商品としている。

 

電子コミックを主力としている企業は他にパピレスやイーブックなどが上場している。実はその2社を含む同業種の企業は全体として決算が非常に落ち込んでいたのだ。

 

これに着目できていたら来期が悪くなるかもしれないとある程度は予想できていただろう。

 

海賊版の存在

なぜこれほど一斉に電子コミック業界が打撃を受けているのか。それは海賊版のコミックサイトの存在だ。

 

当時、無料で読める漫画サイトが存在していた。もちろんヘビーユーザーでサービスの質にそれほどこだわりの無い人は無料のほうに流れてしまう。

 

そのため、有料の電子コミックサイトを運営していた企業は全体的に大打撃を受けたのだ。

 

しかし私はこの海賊版の存在を知っていた。知っていながらも軽視していたのだ。今考えるととても軽視できない存在なのだが、これもまた一つの勉強だ。

 

2つの教訓

ビーグリーの投資で得ることのできた教訓は以下の2つだ。

 

教訓1:同業他社へ注目しろ

同業他社の注目は欠かすことができない。他社の動きや経営成績からある程度は投資先の動向を推測することができる。

 

もちろん、その業界の先導株の動きに勝手に株価が連動していく場合が多いが、自分で同業他社を分析するなどして予想をたてることは重要だ。

 

しかし、同業の企業を全社調べるとなると大変だ。そのため業界トップの企業を分析するだけで良い。

 

これだけでも業界の動きは探れるため、オススメだ。

 

教訓2:社会の変化を軽視するな

私が今回の投資を誤ったのは海賊版の存在が大きいとも言える。

 

海賊版の存在をしっかり理解した上で、どれほど業界に打撃を与えるのかを推測できれば今回の損失は回避できていたかもしれない。

 

もちろんこれは漫画業界だけの話ではない。社会に存在するものや変化を捉えることは株式投資全般に通用する重要なことである。

 

例えば現在は中古車業界の調子が良い。となると新車を販売しているような企業は落ち込むだろうと予想ができるわけだ。

 

中古車も新古車も売れる状況は2つしかない。車に乗る人口が増えた場合、そして1人当たりの所有台数が増えた場合だ。

 

もちろん、現状として日本にはそのような動きが無いため、中古車が売れるようになったら新古車は売れなくなる。

 

これは簡単な例だが、株式投資はこのような例がたくさんある。常に社会の変化に目を向けておくことが大変重要となるのだ。