株で生活を豊かにする

株式投資を中心にゆるく書く。

MENU

29年連続増配!!花王の平成30年12月期決算について語る


f:id:yutaso-kabu:20190207154524p:plain

楽天証券-マーケットスピード-株価チャートより


こんにちは、ゆうたそです!上の写真は花王の週足チャートです。(2019/2/7現在)

 

今回は日本トップの連続増配年数29年を誇る花王について、先日発表された本決算の分析を行いたいと思います。
~基本情報~2019/2/7現在
株価   8,049円
時価総額 3,933,546百万円
PER    24.17倍
PBR    4.76倍
配当   130円(1株当たり予想)
優待   なし

※以下は全て平成30年12月期決算の内容をベースにお話します。

 

 

事業内容

まずは花王の事業内容を見てみましょう。事業セグメントは下記の5つです。

f:id:yutaso-kabu:20190207144650p:plain

花王平成30年12月期決算説明会資料より

えっ!?花王にケミカル事業なんてあったの?

 はい。お恥ずかしながら私はケミカル事業の存在を全く知りませんでした。

 

それも売上高の18.3%を占めているほどの大きなセグメントなのに・・・

 

 これら5つの事業セグメントはいずれも売上高構成比20%前後です。

 

花王ほどの大企業ともなれば主力製品、主力セグメントと呼べるものがあるはずですが、花王の場合はどれが主力か分からないほどバランス良く事業展開をしています。

 

これほど均等に多角化しながら現在でも成長を続ける企業は非常に珍しい。

 

間違いなく花王の強みと言えるでしょう。

 2018年12月期業績

f:id:yutaso-kabu:20190207155327p:plain

花王平成30年12月期決算説明会資料より

順調に成長しているね。ただ、売上と営業利益が会社予想を下回っているところが少し不安かな?

 

 会社予想割れの原因

 原因を探ってみたところ、ケミカル事業以外の4つのセグメントでは海外事業は順調なものの、国内事業が足を引っ張ったようです。(ケミカル事業はいずれも順調)

 

グロース株のような年20%成長を遂げるような企業の場合、売上が少しでも予想を下回ったら要注意です。

 

しかし、花王はほぼ成熟していると言えるので前年割れを起こさない限りはそれほど心配する必要はないでしょう。

 

セグメント別業績

f:id:yutaso-kabu:20190207161941p:plain

花王平成30年12月期決算説明会資料より

売上ではヒューマンヘルスケア事業。

 

営業利益ではヒューマンヘルスケア事業とファブリック&ホームケア事業が前年割れしていることが分かります。

 

f:id:yutaso-kabu:20190207162704p:plain

花王平成30年12月期決算説明会資料より

 やはり日本だけ売上高、営業利益の両方で前年割れしていますね。

 

売上高は販促活動の効果が思ったより振るわず、営業利益は原材料費の高騰化、物流費の上昇が原因のようです。

 

とは言え、今から日本に力を入れ直すよりも海外に注力したほうが成長するとは思うので、日本事業は現状維持で海外事業で伸ばすのが理想でしょうか。

 

2019年業績予想

f:id:yutaso-kabu:20190207164800p:plain

花王平成30年12月期決算説明会資料より

売上高前年比+4.8%、営業利益前年比+8.3%

 

いや、無理だろ・・・

 これは正直なところ厳しいですね。

 

なにか現状を打開する策があるなら話は別ですが、何を思ってこれほど強気予想にでたのか気になるところです。

 

あくまで私の予想ですが、以前発表した中期経営計画と帳尻を合わせるために少々強引な予想を出しているように思います。

 

もし本当にそうであれば間違いなく下方修正になるので注意が必要かもしれません。

株主還元

花王は優待こそないものの、自社株買いそして配当に注力しています。

 

まずは配当から見ていきましょう。

 

配当金推移

f:id:yutaso-kabu:20190207174811p:plain

花王平成30年12月期決算説明会資料より

29年連続増配!!

 

実は長い期間、減配をしない企業は意外とあります。

 

しかし減配こそしないものの、配当金は前期据え置きなんてことは良くある話なんですよ。

 

それに比べ、花王は必ず前年より多くの配当金を出しています。

 

それも29年に渡ってです!!

 

来期も今のところ増配予定なのでどこまで続くのか楽しみです。

 

増配は確かにすごいけど、花王は自社株買いもすごいってしってました?

 

自社株買い推移

f:id:yutaso-kabu:20190207175832p:plain

花王平成30年12月期決算説明会資料より

1999年から2018年までの自社株買いの推移です。

 

近年では2014年、2016年、2018年にそれぞれ500億円の自社株買いをしています。

 

これを見る限りでは2020年に500億円規模の自社株買いがあるのでは?と勝手に予想をしてしまいますが、そればかりは何とも言えませんね。

 

配当、そして自社株買いにまでこれほど注力している企業はそうそう見られるものではありません。

 

今後が非常に楽しみです。

 

花王の欠点

先ほど花王の株主還元がすばらしいとお話しましたが、実はこれが欠点でもあるのです。

 

通常、企業は利益を再投資してさらなる成長を図ります。

 

しかし、花王はその多くを株主還元に当ててしまっているのが現状です。

 

2018年で見ると利益のうち7割ほどを配当、自社株買いに費やしています。

 

海外事業に注力しようにもキャッシュが無ければ難しいのでやはり来期予想ほどの数字は見込めないかもしれません。

 

まとめ

花王は日本を代表する優良企業と言っても過言ではないでしょう。

 

しかし、あまりにも優良すぎるが故、株価がめちゃめちゃ高いです。

 

現在の株価は8,049円ですので、来期の配当が予定通り130円だとすると配当利回り1.6%しかありません。

 

 株主還元が豊富なので仕方ないのかもしれませんが、今の価格で購入するメリットはそれほど無いように思います。

 

大きく株価が下落するチャンスをじっくりと待つのが賢明かもしれません。